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下痢をしたら

便がいつもと違うとき ・・・

まずはじめに観察することは、少し柔らかい程度か水のように流れるほどなのか、血液や粘液は混じっていないか、腐敗した臭いはしないか、白っぽくないかなどを確かめましょう。 機嫌はどうか、ぐったりしていないか、嘔吐はないかなどもみます。 機嫌がよければ、いつもよりちょっと便がゆるいとか、色が違う程度ならあわてる必要はありません。

*様子をみて病院へ

熱があるとか、機嫌が悪いなど、ほかの症状があるときや、下痢の回数が多いときは、診察を受けましょう。

 便に粘液が混じることがあります。粘液は、炎症で弱っていた腸の粘膜を保護するために出てくるものなので、そのものは心配いりませんが、腸が炎症を起こしている証拠なので、診察を受けておくと安心です。

 便の色が白っぽくなるのは、冬に活発になる、ロタウイルスによって起こる白色性下痢のときなどによく見られます。その原因はよくわかっていませんが、脱水に注意していればさほど心配はいりません。 血液が混じっている場合には、ばい菌が原因だったり、おっぱいで育てている赤ちゃんならビタミンKの欠乏症など、さまざまな病気が考えられますので、やはり診察を受けましょう。

 診察を受けるときは、できれば、便のついたおむつを持っていって、医師に見てもらうといいでしょう。持参できないときは、回数、便の軟らかさ、色はどうか、血液や粘液は混じっているか、臭いはどうかなどを伝えましょう。ふだんの便の状態がどうなのかも報告します。機嫌は悪くないか、水分はとれているか、ほかの症状はないかなども伝えます。


夜中でも病院へ

下痢が激しかったり、いっしょに吐いているときなど、ぐったりしてくることがあります。からだの水分が足りなくなって脱水症を起こしている可能性がありますので、急いで病院にいきましょう。 下痢でなくても、便に血液が混じって、突然に火がついたように泣くときは、腸重積の可能性があります。血液は黒っぽくなっていることもありますし、嘔吐を伴っていることもあります。急いで診察を受けましょう。


家ですること

*水分をたっぷりあげて

 下痢のときには、水分も吸収しにくくなっています。からだの水分が足りなくなってしまわないように、ジュース、スープ、薄めたみそ汁、白湯などをたっぷりあげましょう。一度にたくさん飲んでも、そのために下痢がひどくなることはありません。

 あまり飲みたがらないなら、スプーンなどで少しずつ、こまめにあげましょう。 かんきつ類のジュースは、便をゆるめることがあるので、別のものにしたほうがいいでしょう。


栄養のことは心配しないで

下痢が続くと、栄養が足りなくなってしまうのではないかと心配になりますね。でも、一週間や二週間、栄養のとり方が少なくなったからといって、赤ちゃんの成長にそんなに影響はありません。 少しでも栄養をとらせたいと思っても、下痢の時は、腸が傷んで消化吸収ができなくなっていますので、栄養価の高いものを食べさせてもあまり意味がありません。脂肪などのカロリーの高いもは、かえって治りを遅くしてしまいます。 しばらくの間、栄養には目をつぶって、水分がたっぷりとれていればいい、とおおらかに構えるようにしてください。


おっぱいやミルクは

おっぱいやミルクは、嫌がらなければ、いつもと同じように飲ませてよいでしょう。いまのミルクはかなりよくなって、母乳に近づいてきているので、前のように消化管に負担をかけることは少なくなってきています。ですから、ことさら葎める必要はありませんが、気になるようなら、200ccのミルクを作るのにスプーン十杯だったら、九杯にしておくぐらいにしましょう。


下痢はすぐにはなおりません

白色性下痢症を起こすロタウイルスなど、腸に炎症を起こしやすいウイルスが冬にはやるので、冬は下痢が多いです。腸に炎症が起きると、内側の乳頭という粘膜の先も炎症を起こしていたんでしまいます。粘膜というのはなおりが早く、数時間で回復するのですが、下痢をしていると、せっかくなおりかけたかさぶたをまたはがしてしまうので、どうしても繰り返してしまうのです。なおるまで一週間ぐらいかかってしまいます。

 もし、下痢を急いでなおそうとするなら、口から食べるのをやめて、腸の中に何もなくする必要が出てきます。でも、赤ちゃんにとって何日も入院して点滴をするのはたいへん。おうちで食べながらなおすほうが負担は軽くすむので、少し時間はかかりますが、下痢とつきあってあげてください。


離乳食は

離乳食は、いったん初期に戻って、少しずつ進めていきます。たとえば後期の赤ちゃんなら、まず最初の一日は、初期のドロドロ状のものをあげます。次の朝、もう一回ドロドロ状のものをあげてようすをみます。下痢の状態がひどくならないようなら、次の回は中期ぐらいに戻して、三日目の朝は、また中期をあげて、だいじょうぶなら、初めて後期の離乳食をあげるようにします。

こうやってゆっくりと、お腹に負担がかからないように、消化のいいものからあげましょう。 あげるものは、負担の少ないうどんなどの炭水化物から始めましょう。肉などのたんぱく質や脂肪の多いものはあげるのを少し遅らせます。


*お腹は温める?
 
よく、お腹が冷えたから下痢するのだといいますが、あかちゃんの下痢のほとんどはウイルスによるものです。寒いところに長い時間いたとか、冷たいものを食べ過ぎたといったことがはっきりしているなら別ですが、ウイルスにとる下痢はお腹を温めたからといって治るわけではないので、とくに腹巻きなどを使う必要はありません。

入浴や外遊びは

下痢だけで、機嫌もよく、熱が高くなければ入浴してもかまいません。むしろ、下痢のときはお尻がただれやすいので、清潔にしてあげたほうがいいでしょう。 下痢していても、機嫌がよくて水分が十分にとれているなら、短時間、お散歩などをして気分をかえてあげてもいいでしょう。でも、ほかの赤ちゃんと遊ぶのは控えめに。病気をうつしてしまう可能性がありますので。


お尻の手当は

下痢のときは、すぐにお尻が真っ赤になってしまう赤ちゃんが多いです。もし入浴できないなら、洗面器にぬるま湯をはって、お尻だけを洗ってあげるとよいでしょう。 おむつかぶれがひどくなるようなら、亜鉛華軟膏などを塗ってあげます。薬屋さんでも売っています。それでもよくならないときは、医師に相談を。かび(カンジタ)などによるかぶれもあるからです。

市販の下痢止めは

ちょっと便がゆるいというだけなら、乳酸菌製剤などを使ってもいいです。ただ、効き目の強い薬は市販されていませんので、症状が長引いたり重いようなら、必ず医師の診察を受けます。


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